2009年5月20日 (水)

トドラ渓谷に行ったのが日曜日だったせいか、この辺りに住む人たちがわんさか集まってすごい賑わいだった(このムービーに映っているのは川の終わりの辺りなので、そーでもないけど、一番賑わっているところなんて、とてもじゃないけど撮影できないくらいだった)。ひとりで歩かせてくれないくらい、好奇心に溢れた子どもや多少の下心アリの若い男の子のグループ、商売気まるだしの屋台の店主など、あちこちから声がかかってくる(この点、地元に強い正規のガイドといると、この喧騒から少し逃れられる)。
聞こえる歌声は、ベルベル人の求愛の歌。男女がそれぞれに分かれて歌い合うのだけれど、この日は男同士で楽しんでいた。
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ワルザザートを出発して、カスバ(土のレンガで造られた家が並ぶ城壁で囲まれた要塞のこと)街道を通り、途中、トドラ渓谷やタデス谷の村々を訪れながら、最終サハラ砂漠に到着しました。砂漠でマットを敷いて、プラネタリウムを見ているくらいの星が散りばめられた夜空や流れ星、月が昇る様子を眺めたり、翌日は、足がすくむほどの急斜の高い砂丘に登って朝日を拝んだり(日本人ですねー)してました。同じキャンプに泊まっていたオランダから来たご一家は、生後8ヶ月の赤ちゃんをはじめ、五ヵ国語を操るフォトグラファーの奥様と自然な気配りをされる旦那サマ、私の水を持ってくれたり、ミントティを飲もうとするとさりげなく砂糖を差し出してくれた紳士な8歳の長男と、何かとチョッカイを出してくる次男。車でモロッコを旅している絵に描いたくらいにカッチョエエご一家でした(しかも、朝日を眺めた後、砂漠の90度くらいはありそうな急斜面を皆そのまま走って下っていった。私は迂回しましたよ、もう)。
さて、今はフェズに来ていて、今日の夕方には、ドイツのフランクフルトにフライト、翌日には、関空に向けて出発です。砂漠では、計3時間のラクダでの移動で股が痛いとか、思っていた以上に観光化されていてガッカリすることも多かったモロッコで、また旅をしたいかと言えばビミョーな心境ですが、次に来るなら、モロッコの人たちは、ものすごーく子供好きなので、子どもができてから、オットと一緒に家族で旅してみるのもいいかなー。女ひとり旅は、モロッコでは何かと不便なことも多かったので。
さーて、これで買い付けの旅も終わり。行く前は、行きたくなくってしかたなかったのに、今はこの旅が終わるのがなんだか寂しくってしかたがない。ほんと、そこでそのときに出会う人や出来事って一瞬で、それが楽しかったりすると余計にせつない。旅ってこの繰り返しで、何度出会いと別れを繰り返しても、慣れることはないし、そーゆーものだなんて、わかった風にもなりたくないな。
待ってくれている人のいる旅はいいですね。家族、友だち、このブログを読んでいるかもしれないスキップフライに来てくださっている皆サマ、日々の暮らしで会う人たち。帰りを心待ちにしている人やあの日常が懐かしいっていう気持ちがないと、あてどなく、ふらふらと漂ってしまいそう。そんな旅なんて、心もとなくって、嫌だなぁ。ちょっと寂しかったり、せつなかったり、どこかで心をぐっと掴まれているような気持ちがないとっ。
そーいえば、メルマガで、このブログのことで大風呂敷を広げちゃいましたが、いやー、全然ダメだったんじゃぁないのかな。その日あったことをすぐに文字にするにしては、普段使わないような五感がフル回転しすぎてて、旅が進むほど、ちょっと落ち着いてからではないと、ちゃんと読めるだけの文章に置き換えるのは難しいなと実感しました。なので、読んでくださった皆サマ、す、す、すみません!!

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2009年5月19日 (火)

さて、一日飛んで、今はマラケシュからオートアトラスを越え、ワルザザートという街に来ています。昨日は、アテンドしてもらうドライバーさんとの待ち合わせがうまく行かず(宿泊先のリアドを変更したため、待ち合わせ場所も変わっていたのだけれど、旅行会社から運転手にちゃんと伝わっていなかったのが原因。後で、お詫びの電話とワルザザートでのホテルアップグレードのサービスをいただいた)、30分遅れで出発。マラケシュから、山道を走り、ベルベル人の村々を通り過ぎながら、ティシカ峠を越え、車を走らせていく。あまりの急カーブに、気分が悪くなってしまったけど、アイト・ベンハドゥでベルベル風ランチをいただいたら、嘘のように気分が良くなった(ほんとに)。このカスバには、数家族しか住んでいないのだけれど、一軒のお宅にお邪魔して中を見せてもらったり(ヤギやロバを家の屋上で飼っているので、すごい量のハエが飛んでいた)、ミントティとアーモンド(この辺りは、アーモンドやオリーブ、ザクロがとれます
)をいただいたり。この辺りになると、マラケシュ周辺で見られた赤茶けた土ではなく、黄土色の山々や大地が広がって、少しづつ砂漠に近付いているのを感じる。
道中、車を停めてもらって、写真を撮っていたら(これは、個人旅行のいいところだなー)、何やら手に持った子供たちが近付いて来て、よく見ると、小さなイグアナだった。オモチャと思いきや、本物だそうで、食べるとおいしいんだそう。ドライバーさんが怒りながら追い払っていたけれど、子供が観光客相手に商売をして、お金をもらったり、お菓子をねだるのはよくないと大人たちは思っていて、叱っていたらしい。
その後、未舗装の石だらけの道を進んで、小さなオアシスに行った。
アラブ人に、ベルベル人、遊牧の民ノマド、今は混じり合って生活しているけれど、話をしていると、純粋なベルベル人なんだ、と言うのを聞いたりしていると、それぞれの言葉や文化、信仰に誇りを持っているのがわかるし、雪が残る山の前には、荒涼した大地がひろがり、その横にはオアシスが広がる。全く違うもの同士が共存するモロッコにも、彼らは誇りを持っているようだ。

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2009年5月17日 (日)


モロッコ式朝食は、ミントティ(緑茶にたっぷりのミント葉と砂糖を入れる。どこへ行ってもミントティ、なのにモロッコでは茶はすべて輸入品)に、絞りたてのオレンジジュース、モロッコ風パンケーキ(クレープの皮のよう。街のあちこちで、女性が焼きたてを売っている)に、パンベルジュ(フレンチトースト)やクロワッサン。
寒暖の差が激しく、朝晩はかなり冷え込むのだけれど、テラスやパティオで暖かいミントティをいただくのが気持ちいい。

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マラケシュの中心地から車を走らせると、赤土の山々が連なり、この土を使った日干しレンガで造られたのが、マラケシュのメディナ。マラケシュと言えばこの色!

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中庭(パティオ)のまわりを部屋が囲んでいる、モロッコ式住居を生かした宿リアド

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中庭(パティオ)のまわりを部屋が囲んでいる、モロッコ式住居を生かした宿リアド

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中庭(パティオ)のまわりを部屋が囲んでいる、モロッコ式住居を生かした宿リアド

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モロッコ二日目は、ガイドさんと共にメディナ内を散策。観光名所をまわるより、そこに住む人たちから生活のことや文化、イスラムのことなどいろいろ聞いてみたかったので、ガイドというより、通訳をお願いする感じ。
さて、ガイドを頼む際、旅行会社からは、日本語か英語のどちらか、ということで、当日までわからなかったのだけれど(公認の日本語ガイドの数は少ないので、ツアーや撮影のコーディネートの仕事が入った場合、日数を拘束されるため、予め確保できるかどうかは保証できない、というわけ)、リアドまで迎えに来てくれたのは、日本語担当のモロッコ人ガイドだった。よかった〜!これで、細かいこともあれこれ聞けるっ。出発前に、大まかに興味のあることないことを伝えて、さぁさメディナへ。
それにしても、昨日着いた時のあの物騒なイメージとは違って、実際メディナで住んでいる人と一緒にいると、全く違う顔を見ることができておもしろい。
付き合いを大切にするところ(そのため、旅行者にとっては、多少不便なこともあるのだけれど)、どの街(村)にも、必ず、モスク、ハマム(公衆浴場)、パン焼き屋(各家庭で生地を作って、パン焼き屋へ持っていく。家庭用の小さなものだと200個くらい一度に焼ける釜があり、その職人は、パンの大きさで、どのパンがどの家のものかわかるんだそう。なので、ここでは、パンを売る、いわゆるパン屋さんはほとんど存在しない)、噴水(飲み水として、また身を清めるため)があること、意外に日本人には馴染みやすいイスラム教の側面や(でも、イスラム信者以外はモスクに入れない)、フランスの統治が終わった今でも、フランス語が公用語として残っていることへの複雑な心境、モロッコ人やイスラム教への誤解に対する反発(たぶん外からこーゆー風に思われているんだろうな、っていうのが心の隅にあって、それを前提に話をしているのを会話の端々に感じた。旅行関連で言えば、悪徳ガイドやぼったく
り土産屋、宗教なら、一連のテロ行為に対して、非常に迷惑している人が大半。どこでも、いい人もいれば、悪い人もいますね)などなど。簡単なアラビア語やフランス語を教えてもらって、使うのも楽しい。
最終日にひどい下痢に襲われたバリ旅行を思い出しながら、おやじがたむろする小さな食堂でご飯を食べたり、地元の人たちの普段の写真を撮ろうと、市場での撮影の可否を聞くと、チップ(モロッコで人の写真を撮ろうとすると、チップを求められることが多い)云々以上に面倒なことになるのでやめた方がいいとアドバイスを受けたり。
そうそう、このガイドさん、途中からいやにやる気がなさそうになったので、もしかして、と思い、旅行会社から、何時までアテンドするように言われたのかと聞いてみると、半日での契約だそう。ひゃー、じゃあ、もう軽く2時間は過ぎてるよ。そう言えば、最初、半日でお願いしていたのだけれど、半日も一日も料金は同じだったので、途中変更したんだっけ。ガイドさんは、半日だと聞いていたのに、一向に終了を切り出さない私に、イライラしていたに違いない。むむむ。一応、ことの経緯を説明して、またガイドとしてのやる気を起こしてもらおー。この後、定価のないモロッコで物の価格を知るのにいい、実演販売の伝統工芸館に行ったり、メディナで迷子になったときの解決法をレクチャーしてもらったりして、結局、終日大変お世話になりましたっ。
最後に、これもフランス統治時代の名残チップを支払うとき、ガイドさんから言われた一言。
「確かにチップの習慣はあるけれど、もともとモロッコには、客人をもてなすホスピタリティがあるんだよ」
そう言って、チップを受け取ることはなかった。

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2009年5月16日 (土)

マラケシュの旧市街メディナの中心地フナ広場には、夕方になると、大道芸人たちがわらわらと集まってきて、夜ともなると、さらに観光客や地元の人達が集まり、物凄い喧騒っぷり。蛇使い(コブラを威嚇する見世物や、細長い蛇を観光客の肩に乗せてくれるものなど。うかつに目が合ってしまうと、乗せられそうになるので、ここは足早に去ってしまった)や、セネガルからの楽団、商売仇がずらりと並んだオレンジジュース屋(目の前で絞ってもらわないと、水が混ぜられている可能性有り)に、クスクスやタジンなどモロッコ料理を食べさせてくれる屋台、目以外をすべて布で覆った女性たちのヘナ描きたち。あまりの賑わいに蹴落とされそうになりながら、しばしこの雑多な光景に入ってみる。一日の終りには、どーっと疲れてしまうけど!
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